大殿筋(大臀筋)が痛い‥慢性的な腰痛や膝痛と深く関わるトリガーポイントについて
2019.11.09
こんにちは、三鷹・吉祥寺の鍼灸院はりきゅうmoreの谷本です。
今回は腰痛などの痛みや歩行、姿勢などに強く関係する、お尻の大きな筋肉「大殿筋(大臀筋)」について解説します。
当院には「腰が慢性的に痛い」「膝の違和感がなかなか取れない」といったお悩みで来院される方が多くいらっしゃいますが、問診や触診を進めていくと、実際に強い緊張や圧痛がみられるのは腰ではなく、お尻の大殿筋だったというケースも少なくありません。
また、「大殿筋が痛い」「座っているとお尻の奥がつらい」といった自覚症状があるものの、ご本人は腰痛や膝痛との関係に気づいていないことも多いのが特徴です。
この記事では、大殿筋(大臀筋)が痛くなる背景や、トリガーポイントが形成された際に起こりやすい症状、慢性的な腰痛や膝痛との関わりについて整理していきます。あわせて、日常生活で気をつけたいポイントや、ご自身でできるケアの考え方についても触れていきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、「大殿筋(大臀筋)が痛い状態」を見過ごさず、身体の不調を見直すヒントにしてみてください。
※大殿筋(だいでんきん)」と「大臀筋(だいでんきん)」は、臀部(でんぶ)の表層にある大きな筋肉を指す漢字語です。一般的に「大殿筋」のほうがよく使われております。
大殿筋

大殿筋はこのようにお尻の後面を大きく覆い、大腿骨の後面から外側に存在します。
殿部を形成する筋肉のなかで最も大きく最も表面にある筋肉です。
昨今、筋トレがブームとなり上半身や下半身のトレーニングといった身体を鍛える方法などの記事をよく見かけるようになりました。
女優やモデルさんなども『美尻』を目指してお尻の筋肉を鍛えている方が増えているようです。
主にスクワットやランジなどで鍛えられるこの大殿筋ですが、意識的にトレーニングやケアをしてあげないと筋力が落ちやすく、さまざまな問題が生じてしまうことはご存知でしょうか。
特に現在はデスクワークなどにより長時間座っている姿勢をとることが増えているため、お尻が硬くなってしまっている方が非常に多くなっています。
大殿筋が硬くなる・筋力が落ちる・トリガーポイントが形成されると
大殿筋に異常が出るとさまざまな影響が起こります。
①腰痛
大殿筋は骨盤・体幹・大腿骨をコントロールする重要な役割があります。
姿勢保持に関与するため、大殿筋に異常をきたすと腰痛になったり、立位の保持や歩行時などの動作に影響がでてきます。
特に大殿筋にトリガーポイントが形成されると仙骨周辺(お尻の真ん中)や坐骨周辺(足の付け根)に痛みを感じることもあり、立位だけではなく座っている際も痛みを感じます。
②脚や膝への影響
大殿筋の一番イメージしやすい動きとしては、階段を昇る、スクワットや椅子から立ち上がるなどですが、
その他に、脚をお尻より後ろに持ち上げたり(伸展)や股関節を外側に引く(外転、外旋)作用があります。
そのため、大殿筋がうまく働かないと歩行時に脚を外側に引く力が弱まり膝が内側に入りやすくなり、膝の痛みにも関係してきます。
また、太ももの裏(ハムストリングス)とつながっているため、太ももの後面にまで痛みがでてしまうこともあります。
このように、さまざまな動きに関係する筋肉のため、アスリートやスポーツをしている方のパフォーマンスに大きく影響します。
③冷え・むくみ
単一の筋肉では人体の中で一番大きいため、この筋肉がうまく働かないと主に下半身の血流が悪くなります。
慢性的に足が冷える・むくむ方、ふくらはぎを一生懸命ほぐしても改善しないという方はお尻が原因かもしれません。
大殿筋をケアするには
ご自身でできるケアはストレッチやテニスボールでのセルフマッサージがおすすめです。
硬い状態でスクワットなどの筋トレをしても、うまく使えずにほかの部位に負担がかかる可能性があります。
ほぐす→鍛えるの順番で行いましょう。
また慢性的な腰痛や膝痛などがある場合は、大殿筋への鍼やマッサージなどでしっかりとケアしてあげると効果的です。
大きい筋肉のため鍼灸施術でピンポイントに施術するのがおすすめです。
痛みがある方はもちろん、デスクワークで座りっぱなし、運動のパフォーマンスアップしたいという方は“お尻”をしっかりとケアしてあげてください。
過去のブログ記事一覧へ
ご予約はこちら
※この情報は鍼灸師として17年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)
