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三鷹鍼灸院はりきゅうmoreブログ

後頭部から耳の上こめかみの頭痛に対しての鍼施術

2025.03.14

こんにちは三鷹鍼灸院はりきゅうmoreの谷本です。

今回は後頭部から耳の上こめかみ周辺の頭痛に対しての鍼施術についてです。

はりきゅうmoreにはデスクワークやスマホの長時間の使用などによる首肩凝りや眼精疲労、それに伴う頭痛にお客様が多くいらっしゃいます。

その多くの方は頭が前に出てしまうヘッドフォワード[頭部前方変位]の姿勢となっています。



ヘッドフォワード[頭部前方変位]とは、本来より頭が前に突き出た姿勢を指し、ストレートネック(スマホ首)とほぼ同義です。進行すると全身の姿勢バランスが崩れ、肩こりや腰痛の原因にもなります。

そんなヘッドフォワードの姿勢が続くと、上述したようなさまざまな弊害が出てきますが、その中に後頭部や耳の周りやこめかみの頭痛があります。


なぜ姿勢不良で頭痛が出るのか

姿勢が悪くなり頭部が前方に変位すると、後頭部の下にある後頭下筋や、首の横から前側にある胸鎖乳突筋が緊張します。

特に胸鎖乳突筋の周囲組織の緊張により小後頭神経や大耳介神経に影響が出ると後頭部や耳の周りやこめかみの頭痛につながる可能性があります。


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青い筋肉が胸鎖乳突筋 左黒丸部分が小後頭神経 右黒丸が大耳介神経です。

胸鎖乳突筋のセルフケア

では、自分で簡単にできる胸鎖乳突筋のセルフケアについて紹介します。

筋肉、腱、靭帯などにおもに形成される「痛覚過敏部位」を指すトリガーポイントに着目し、それをほぐすケア法をおすすめします。

胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨に向かって斜めに走る筋肉で、首をひねったときに浮き出る筋です。

この筋肉はデリケートなため、強いマッサージや無理なストレッチは避け、やさしく丁寧にケアしましょう。

まず、耳の下から鎖骨にかけてのラインをたどり、軽くつまんでみてください。ジーンと響くようなポイントがあれば、そこがトリガーポイントです。その部分をつまんだまま、軽く左右に揺らしたり、頭をゆっくり前後・左右に動かしたりすると、より効果的に筋肉がゆるみます。

ポイントは「力を入れすぎないこと」。そしてケアと同時に、日常生活の姿勢も見直しましょう。特にデスクワークやスマホ使用時の「顎を突き出す姿勢」は胸鎖乳突筋を短縮させ、再び緊張を招きます。姿勢改善とセルフケアをセットで行うことが、根本的な緩和につながります。

胸鎖乳突筋についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。

胸鎖乳突筋の痛みを引き起こすトリガーポイント(コリ)とは?頭痛などのケアに重要

胸鎖乳突筋周囲組織へのアプローチ

とはいえ、トリガーポイントのほぐすなどのセルフケアでは、根本的な改善が難しい場合もございます。

胸鎖乳突筋の周囲組織にアプローチするには、筋肉自体をグリグリしてもあまり緩めることはできません。

筋肉と筋肉の間にある脂肪組織に鍼を入れてリリースしてあげることにより効率的に緩めることができ、頭痛の解消に効果を発揮すると考えれています。

また、この周囲の硬さに対する鍼灸施術は深さはあまり必要ありませんが、ピンポイントに鍼を打っていく必要がありますので、頭痛にお悩みの方は一度ご相談いただければと思います。

※この情報は鍼灸師として16年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)