【スマホ首・ストレートネック】頭部前方偏位に対するトリガーポイント鍼灸施術
2024.02.26
こんにちは、三鷹鍼灸院はりきゅうmoreです。
今回はご相談の多いストレートネックやスマホ首のお悩みについてです。
頭部前方偏位(フォワードヘッドポスチャー:FHP)
デスクワークやスマホを長時間使用することにより、身体にはさまざまな負担がかかると考えられます。
その中の1つに頭が前方にいく頭部前方偏位(フォワードヘッドポスチャー:FHP)という不良姿勢があります。
正常では肩の外側にある肩峰と、耳の穴が一直線になり、頭部を支える筋肉がもっとも安定します。
しかし、頭部前方偏位になると肩峰に対して耳の穴の位置は前方にずれ、首や肩、背中の筋肉に多大な負担がかかるようになります。
これは、首コリ肩こりだけではなく、ストレートネックや頚椎症や胸郭出口症候群といった方にとても多い姿勢となり、頭痛や手の痺れや自律神経症状、さらには腰痛までさまざまな症状が関係する可能性があります。
画像のように頭が前に出ると、首は常に伸展位(上を向いた状態)になり、その際に後頭部から首の後方の筋肉は収縮した状態が続きます。
また、背中は頭の重さを過度に支えるため負担が増えたり、首の前側の筋肉は逆に上手く使えていない状態になります。
頭部前方偏位による症状
・顎が前に出ることにより顎関節周囲の筋肉の負担増→噛み締め癖や食いしばりや顎関節症など
・頭部の位置異常によるめまい
・後頭下筋群や僧帽筋など負担増による首肩こり、頭痛、身体の過緊張
・自律神経の乱れによるお身体の不調
・斜角筋などの筋肉の負担増による手の痺れ、胸郭出口症候群
・椎骨動脈の血流量の減少
・鼻液分泌の増加と鼻腔閉塞による口呼吸
などの症状を引き起こす可能性があります。
頭部前方偏位を解消するには
さまざまなお身体の不調を引き起こすと言われる頭部前方偏位ですが、姿勢を良くしようと胸を張るだけでは改善しません。
首だけではなく背骨の特に胸椎の可動性や、肩甲骨の可動性や周囲の筋力、股関節の可動性が不可欠です。
三鷹鍼灸院はりきゅうmoreでは、頸部、肩背部の筋肉(筋膜)の硬さやトリガーポイントの解消を目的に鍼灸施術を行います。
さらに、胸椎まわりに対してはモビライゼーションと言って手を使い、関節に動きをつけていきます。
まずは動きやすい状態を作るために鍼灸や手技が有効と考えております。
ただ、これだけでは不十分ですので背骨や股関節を動かすエクササイズや顎を引くリトラクションといったエクササイズを伝え、ご自宅でも行っていただきます。
長年の積み重ねで起こる不良姿勢には、「緩める」と「鍛える」はセットで行う必要があります。
お身体の状態に合わせた丁寧な鍼灸施術と生活指導をいたしますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。
※この情報は鍼灸師として15年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)