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三鷹鍼灸院はりきゅうmoreブログ

胸鎖乳突筋の痛みを引き起こすトリガーポイントとは?頭痛などのケアに重要

2019.12.12

こんにちは、三鷹・吉祥寺の鍼灸院はりきゅうmoreの谷本です。

「胸鎖乳突筋 痛い」
「胸鎖乳突筋のほぐし方は?」

最近ネットで、このようなワードで検索する人が増えております。

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)とは、鎖骨の周りから耳の後ろにかけて広がる大きな筋肉を指します。これは首の重要な一部であり、例えば長時間のデスクワークや首を長時間傾けることによって、筋肉や筋膜が癒着しやすくなります。これが起きると、頭痛を引き起こす原因となると言われております。

胸鎖乳突筋の痛みは、上述したデスクワークだけでなく、スマホ使用、事故の後遺症、加齢などによるケースが多いとされます。

この筋肉はトリガーポイントの宝庫とも言われ、首の痛み(寝違えのような動作時痛)の他、こめかみや目の周りの頭痛や耳鳴り、めまいなどを引き起こします。

今回は意外と知られていないけれど非常に重要な筋肉である胸鎖乳突筋について分かりやすく解説いたします。

鎖乳突筋の痛み 3つの種類

 

胸鎖乳突筋の痛みには、以下のように、大きく3つの種類(原因)があります。

①筋肉の緊張による痛み

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、姿勢の悪さなどにより、胸鎖乳突筋が緊張することで起こる。このタイプの痛みは、首や肩の筋肉全体に広がる鈍痛や張り感を感じる。

②炎症による痛み
感染症や外傷などにより、胸鎖乳突筋に炎症が起こることで痛みが生じる。このタイプの痛みは、首や肩の筋肉全体に強い痛みや腫れとして感じるケースがある。

③トリガーポイント形成による痛み

筋肉の筋膜が癒着することでトリガーポイントが形成され、痛みが生じる。

この記事では、③トリガーポイント形成による痛みについて重点を置いて解説するとともに、自分でできる簡単なケアや治療院の施術方法についてもご紹介します。


トリガーポイントとは:筋肉、腱、靭帯などにおもに形成される「痛覚過敏部位」のこと。トリガーポイントが形成されると痛みやコリの原因となるもので、単なるコリや筋肉痛とは違い、関連痛や痺れのほかに発汗やめまいなどの自律神経症状なども言われております。

トリガーポイントの定義や療法など、詳しい説明については以下のリンクをご参照ください。

トリガーポイントとは?その療法とトリガー鍼灸について

胸鎖乳突筋とは



(引用 VISIBLE BODY)

このように胸鎖乳突筋は、身体の前側の胸骨と鎖骨から、側頭骨の耳の後ろの乳様突起という部分につきます。


主に首を左右に曲げたり捻ったり下をみるといった動きをする筋肉で、姿勢にも関与する筋肉です。

胸鎖乳突筋はなぜ凝る?放置すると痛みの原因にも

 

デスクワークで一日パソコンを見ている、スマホを見る時間が長い、交通事故などでむち打ちをしたことがある方はこの筋肉を悪くしている可能性が高く、凝りの発生に繋がると考えられます。

胸鎖乳突筋に凝りがひどくなると、筋膜の癒着が発生して"痛みのセンサー"と呼ばれるトリガーポイントの形成に繋がります。

この状態を放置すると、胸鎖乳突筋に痛みを感じるようになり、さらには(後述しますが)頭痛、耳鳴り、めまいなどを引き起こすこともあるので、ご注意をください。


あまりここをマッサージしたりストレッチしたりするという方も少ないのではないでしょうか?

首の痛みや頭痛というと首の後ろ側ばかり触りたくなりますが、この胸鎖乳突筋が痛みの犯人となっていることは少なくありません。

首コリの施術は後ろ側だけではなく前側のケアも重要です。

胸鎖乳突筋にトリガーポイントが形成されると起こる症状

 

上述したとおり、胸鎖乳突筋はトリガーポイントの宝庫と言われ、以下のような症状を引き起こすとされます。

・寝違えのような首や肩の痛み
・頭痛(主にこめかみや目の周り)
・耳鳴りや難聴
・めまい
・顎の痛み、顎関節症
・ストレートネック、頭が前方にずれるなどの姿勢異常
・ストレス、自律神経の乱れ

など
数多くの症状の原因になると言われています。


(引用 トリガーポイント)

このように胸鎖乳突筋にトリガーポイント(×の部分)が形成されると目の周りやこめかみや後頭部(青くなっている部分)などに痛みをだすことがあります。

胸鎖乳突筋のほぐし方(マッサージ)

 

近年、家で簡単にできるマッサージなど、 胸鎖乳突筋 のホームケア方法への関心が高まっています。

胸鎖乳突筋はデリケートな部分のため、マッサージでしっかりと緩めることやストレッチでしっかりと伸ばすなどは少々難しい部分となります。

胸鎖乳突筋のほぐし方など、個人でケアする方法をよく聞かれておりますが、セルフケアとしては上で紹介した図の×印の部分(トリガーポイント)をつまむようにしてポイントを探していきます。

ポイントに当たると頭や耳の周りまでジーンと響く感じがでるので、そこをやさしくほぐしていきます。ポイントをつまんで軽く揺らしたり、つまんだまま頭を前後左右や回旋などして動かしてあげると効果的です。

また、普段の生活や仕事中などでデスクワークやスマホをいじっている際に、顎を突き出して頭が前方に出ていないか、姿勢も注意しましょう。肩が前に入り背中が丸まる猫背姿勢は胸鎖乳突筋を短縮させてしまうため、いくらマッサージで緩めても姿勢を意識しなければすぐに硬さは戻ってしまいます。

胸鎖乳突筋は鍛えられるのか?

 

胸鎖乳突筋をほぐすなど、セルフケアへの関心が高まっており、中には「胸鎖乳突筋を鍛える」という表現を用いてセルフケアをアピールする方もいます。

一時期、石原さとみの胸鎖乳突筋のようになるために鍛えましょうという話題が、少し流行ったことがありました。

しかし、胸鎖乳突筋自体を鍛えるというよりは顎を引いて背筋が伸びている正しい姿勢を作ることが大切だと考えています。それには、首だけでなく背中や肩甲骨や腕などへのケアが必要になります。

胸鎖乳突筋のケアに有効なトリガーポイント施術

 

上述したように、胸鎖乳突筋のケアへの関心が高まっており、セルフケアやマッサージ専門院や治療院での施術、例えば、筋膜リリースなどの有効性に対する疑問を抱く方も増えています。(※筋膜リリースという言葉が曖昧でいろいろなやり方もあるので一概に言えない部分ですが、筋膜へのアプローチは有効と言えると思います。)

胸鎖乳突筋のケアには鍼灸施術で的確にトリガーポイントにアプローチすることが有効です。

上記のように胸鎖乳突筋のケアとして、コリをつまんでマッサージする方法はありますが、この筋肉は鍼で細かくトリガーポイントにアプローチしていくことで素早く緩めていくことが可能です。

また、首の前には大事な血管や神経が数多くあるためマッサージなどでゴリゴリしすぎることは危険なので、鍼灸で細かいポイントを的確に刺激していくことが1番安全な方法だと評されております。

胸鎖乳突筋のトリガーポイントに鍼が当たると、痛みの再現として頭や耳の周りなどにジーンと響くとともに、筋肉が勝手にピクッと反応する"ローカルトゥイッチ"と呼ばれる現象が起こります。

そして、そのポイントに鍼を打った状態で10分~15分置き、鍼を抜いたあとに軽くマッサージを加えることでしっかりと緩ませることができます。



また、トリガーポイントハンドセラピー(手技)という施術も、なかなか一般のマッサージではしっかりとアプローチされない部分ですが、トリガーポイントにしっかりとアプローチすると筋緊張を効率的に緩めることができるため有効です。

※トリガーポイント施術とは

トリガーポイントのある場所は、血流が悪くなっていますので、トリガーポイントが出来てしまった筋肉・筋膜に施術をすると共に、周囲の筋肉 にも施術をして、過敏になったセンサーを元に戻して症状を和らげます。

このようなトリガーポイント療法に基づいた施術法は、

・鍼灸
・マッサージ
・筋膜リリース
・トリガーポイント注射

などがあり、鍼灸を取り入れた療法を"トリガーポイント鍼灸"もしくは"トリガー鍼灸"といいます。

原因を知ることで最適な施術を

 

説明したように胸鎖乳突筋は首の筋肉の中でも面積が大きく、さまざまな動作に関係します。
そして、首だけではなく目や耳や顎、姿勢や自律神経などに影響を与えるため、肩をいくら揉んでも症状が改善しないという方は、この胸鎖乳突筋を施術してみることをおすすめいたします。
特に仕事が忙しい方やストレスを感じているときなどは悪くなりやすい部位です。

三鷹鍼灸院はりきゅうmoreでは、どこの筋肉にトリガーポイントが形成されてしまっているか、首の動きなど細かく状態をチェックさせていただきます。
トリガーポイント療法と鍼灸についてはこちら

うつ伏せや仰向け、横向きなどひとりひとりに合わせて負担が少ない鍼施術をさせていただきますので安心して施術を受けていただきたいと思います。
お困りの方は三鷹・吉祥寺の鍼灸院はりきゅうmoreにぜひご相談ください。

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※この情報は鍼灸師として15年間第一線で活躍した院長 谷本 康が記述しており、日本で代替医療に分類されている国家資格を持っております。当院では、鍼灸療法について正しい知識をお伝えするために日々努めております。痛みなどのお悩みの方は是非当院までお越しください。(※鍼灸療法には、個人差がありますので、予め十分な時間を確保の上、説明を行います。)